神社では紙垂という祓の道具が様々なところで用いられています。
しめ縄や鳥居、玉串などにつけられていることが多く、これらの物や場所が清浄なものとしています。
今回は紙垂の切り方、折り方を含め、作り方についてわかりやすく紹介していきます。
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目次
紙垂は清浄な物、場所を表す意味があり、作成時の服装や道具、心構えも重要
まずは紙垂を作る前の準備について紹介します。
紙垂の意味と作る際の服装、道具、心構え
神社で神様と接するうえでは「清浄」であることが最も重要です。
ほとんど全ての神社の境内の入口には手水舎がありますが、これは水を用いて心身を清めるための場所であり、参拝者の皆様も参拝に備えて清浄に努めているのです。
神様に関わるものはすべて清浄なものでなくてはならず、それは紙垂にも当てはまります。
したがって、紙垂を作る際には神様に関わるのにふさわしい服装である白衣を身につけ、清められた紙切包丁や紙断ちを用いなければなりません。
しかし、それは困難な場面が多いと思いますので、心身が清浄であることを意識して、カッターナイフを用いるのがよいでしょう。
紙垂の素材は奉書紙、半紙、厚紙、不織布など様々
紙垂の素材は漢字の通り紙ですが、様々な種類のものが用いられています。
一般的にはは古来からの伝統的な紙漉きという手法で作られた奉書紙が用いられますが、用いる場所によって雨風に強い厚紙や不織布などの耐水紙が選ばれます。
奉書紙は一般的な家庭では手に入れにくいと思いますので、書道用半紙などの白くて清潔な紙を用いてください。
カッターナイフとキリを用いた紙垂の簡単な作り方を写真を用いてわかりやすく紹介
紙垂には用途によって様々な大きさがありますが、今回は玉串に用いる際の大きさに切っていきます。
なお、今回は切り方・折り方が分かりやすいように厚紙を用いて紹介します。
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手順1 型紙を作る
同じ大きさ、形の紙垂を複数つくるためにまずは型紙を作成します。作りたい大きさの紙垂に合わせた厚紙を用意したら、写真のように6か所穴をあけてください。
穴は横を三分割し、縦は6:4程度に分ける位置が美しく見えると思います。この説明ではわかりにくいと感じたか方も以降の手順を見れば理解できるはずです。
下の写真ように私は大きさに合わせて何枚もの型紙を使い分けています。
手順2 型紙の2倍の大きさの紙を用意し、半分に折る
紙垂は半分に折ってから切りますので、2倍の大きさの紙を用意してください。
紙は始めに作った型紙をうまく使えば作りやすいです。
これを半分に折ります。
手順3 折った紙に型紙を重ね合わせて印をつける
キリや千枚通しを使ってカッターナイフを入れる場所の目印を入れます。
手順4 つけた印に合わせてカッターナイフで切る
下の写真のように折り重ねた状態で切ります。この時、正しい切り方をしていればアルファベットのМのような形になります。
手順5 均等に折って完成
最後に紙を手前に折っていけば紙垂の完成です。
切込みの長さが均等でないと、きれいな形になりませんので型紙作成の際にはお気を付けください。
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