11月23日には宮中の他、全国の神社で新嘗祭が執り行われます。
新嘗祭は収穫感謝の祭りで、元となる祭儀は弥生時代ごろから、宮中での新嘗祭は7世紀ごろから続けられてきました。
収穫感謝の祭りということで お米から作られる神酒を供えるのですが、ここで供える神酒は普段用いるお酒とは異なる特別なお酒です。
それが‥‥
ジャーーーーン
こちらのお酒です。
このお酒は滋賀県の蔵元「藤井本家」さんの御神酒です。
藤井本家さんは天保2年(1831年)からの歴史を有し、新嘗祭に際して御神酒を献上することの許された由緒正しき酒蔵です。
こちらのお酒は神社からしか買うことができず、一般には出回らない大変貴重なお酒で、御神酒田でつくられた新穀を用いて醸された白酒という種類の濁酒です。
新嘗祭では白酒(古代からの方法で米から作られた酒)と黒酒(白酒に木の灰を加えて黒くした酒)という2種類の神酒が供えられていましたが、現在は白酒しか手に入れることができないようです。
各神社ではこのお酒をお供えし神職を含めた神社職員は粛々と神事を進めてきます。
そして神事を終えた後の直会で、この御神酒をいただくことがやはり楽しみです。
素人の感想で申し訳ないですが、
飲んでみると...
やっぱりおいしい!!!!
白く濁った見た目だと どぶろくなんかを想像すると思いますが、想像とはぜんぜん違います。
まず最初に驚くのは、あんかけチャーハンのようなドロドロさ!古来のお酒は現代の酒のようにさらさらとして飲みやすいものとは異なっていたのですね!
味はというと、キリっと辛口で口の中に日本酒の感じが残ることもなく、すごく飲みやすいです。
新嘗祭とは米の収穫に感謝し、神と共にお米をいただく神事です。私も有り難く新米と白酒をいただいております。