神職の資格を取るには國學院大學と皇学館大学に設置されている神道学科・神道文化学部や神道学専攻科または神職養成所を卒業する必要があり、受験の際にはそれぞれ志望理由書の提出を求められる場合があります。
今回は神道系の学校の志望理由の書き方を紹介します。
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志望理由書の書き方
ポイント
その1 神職になりたい理由を書く
その2 その大学(教育機関)でなくてはいけない理由を書く
その3 入学後に学びたいことを書く
上記の事項は必須と言えます。肉付けは文字数の余裕のある範囲で行いましょう。
その1 神職になりたい理由を書く
まず、「なぜその神職養成所(大学)に通いたいと考えるようになったのか」を思い出してみましょう。
…思い出しましたか?
ほとんどの人が神職になるために入学したいと考えているはずです。
では次に、神職になりたい理由はなんですか?
これには様々な理由があるでしょう。
例えば、「実家の神社を継がなければならない」「氏神・崇敬神社の神職がいなくなり、神社維持のために神職資格が必要になった」「神社に興味がある」などでしょうか。
これらを書きましょう。
ポイント
文章の流れとしては「神職になりたい」というのが前提です。
その理由を説明するために具体例を出して文章を進めていきます。
その2 その学校でなくてはいけない理由を書く
神職になりたい理由をある程度考えた後は、その学校でなくてはいけない理由を書きましょう。
神職養成機関というのは全国にいくつもあります。もし、この理由が曖昧になってしまっていると「じゃあ他の神職養成機関に行けばいいじゃん」と言われかねませんので、その学校でなければいけない理由をしっかり練っていきましょう。
この問いには困ってしまう人が多いかもしれませんね。
だって、本音を言えば「家から近いから」とか「そこに行くのが一番手っ取り早いから」という理由で受験を決めた人がほとんどでしょうし。
しかし!志望理由書にはそんなことは書いてはいけません!
たとえば皇学館大学なら「伊勢にある→神宮がある→神宮は別格の存在だから→どう別格なのか」、大社國學館なら「出雲大社がある→国造り始まりの地→神道を学ぶにはピッタリ」
こんな流れで説明していきましょう。ほかにも学校のポリシー・他とは違った授業・有名な教授で攻めるのもありです。あらかじめオープンキャンパスや学校見学、OB訪問や資料集めを行っておくとスムーズに進むでしょう。
その3 入学後に学びたいことを書く
最後に入学後に学びたいこと(力を入れたいこと)を書きましょう。
これを書くことで意欲的な生徒であると認識され評価アップにつながります。
たとえば「神道の本来の姿を学びたい」「皇室に興味があって神道学の観点から検討したい」「神道とは何なのか追究したい」とか。
勉強をするために入学するというのは当たり前なので、通常の勉強をしたうえで さらにどんなことに力を入れたいか書くのが良いでしょう。
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志望理由の例
島根県の大社國學館の例
書き始め
私は大社國學館への入学を希望します。
神職になりたい理由・学びたいこと
私の両親は神社に勤めており、幼いころから神社に親しみを持って生活してきました。両親から神道の考え方を学ぶにつれて、神道の成り立ちや神道の本来のあり方について主体的に学んでみたいと考えるようになり、学んだことを神社に奉仕し実践してみたいと考えるようになりました。
その学校でなければいけない理由
貴学が国造り神話の始まりの地である出雲にあることは、本来の神道の姿を追求したいと考えている私にとって大きな魅力です。
(何か肉付けしてください)
〆
以上の理由から大社國學館を希望します。
皇学館大学の例
書き始め
私は皇学館大学〇〇学部/科を希望します。
神職になりたい理由
私は○○神社を崇敬しており、氏子総代として神社を支えてきました。しかし神職の不足により神社を運営することが困難になったことから、今度は神職という立場で これまで私たちを支えてくださった○○神/神社に恩返しがしたいと考えるようになりました。
その学校でなければいけない理由・学びたいこと
貴学が神宮の鎮座する伊勢の地にあることは、日本の歴史や文化の根本にある神道の精神を学びたいと考えている私にとって大きな魅力です。
また貴学には~~という授業があり~~~~~。
〆
以上の理由から皇学館大学○○学部/科をを志望します。
一応、簡単に志望理由を紹介しておきました。文字数が足りない場合はエピソードトークなどで話を膨らませるのが良いでしょう。
おわりに
志望理由書は自分が思っていることを書くものです、この記事で紹介した文章は参考程度に自身の思いの丈を思い切りぶつけてください。
そうすれば自然と結果はついてくるはずですよ!!