豆知識

神社の収入源はどこから?お賽銭だけではない神社の経営・運営の実態

神社も企業と同じで収入がなければ運営してくことはできません。実際、経営難で維持ができなくなったり、大御和神社のように土地を売却して何とか運営しなければいけない神社が存在し、全国に8万社以上ある神社の多くが経営の危機に晒されています。

近い将来、神社がなくなってしまうという最悪の状態を防ぐために、今回は気になる神社の収入についてこっそりお話します。

 

たむ
まずは神社の運営状態の説明のために、まずは2020年大御和神社土地売却問題について簡単に説明していきます

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大御和神社土地売却問題とは

大御和神社とは徳島県徳島県国府町にある大己貴神(大国主神と同一)を祀る神社です。

社殿は老朽化が激しく危険な部分もあり社殿の建て替えを検討していましたが、資金不足により話が進まないうちに事故が起こってしまいました。現実化した老朽化問題に対処すべく神社は2100坪ある境内のうち1700坪を売却して境内整備に充てざるを得ないという状況でした。

現在は大御和神社を守る会などの協力により再建の目途が立ち、境内地売却の話は白紙に戻されたようです。

 

このような問題はめずらしいものではなく、私の知っている神社でも何回か同じことが行われています。よく聞くのは貸している土地にタワマンが建築され神社が影に隠されてしまったという話ですね。

 

神社はなぜ赤字になるのか

神社なんてお金の使い道あるの?と疑問に思う方がいるかもしれません。

神社では多額の維持費が必要です。例えば、木々の伐採は毎年もしくは数年に一度行わなくてはなりませんし、何百年も前に造営された社殿の修繕や建て替えには数千万の費用が必要です。他にも手水・石畳・社務所・塀など整備しなければならないところはいくつもあります。

 

実際に生じている問題

神社の経営難によって生じている問題として最も顕著なものが以下の問題です。

  1. 境内整備ができない
  2. 職員の給料が出せない

1については先ほど述べた問題の通りです。

2について

境内整備など支出が不可欠なところから充てていけば当然職員の給料は一番後回しになります。

全国の神職のうち2割程度とも言われています。神職の家系に生まれた私も 幼いころから神職以外に収入を得られるところを見つけなさいと言われてきました。

また、全国に神社は約8万社ありますが神職の数は2万人程度と言われています。単純計算すれば神職1人につき4社の神社を管理しなければいけない計算です。

神社は経営難なのに神職の数は少ないという問題に陥っており、いくら神社で神明奉仕に努めても給料という面では僅かしか得ることができないということです。

 

たむ
赤字になってしまうということは収入より支出の方が多いということですが、神社にはどのような収入源があるのか見ていきましょう。

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神社の収入源にはなにがある?

神社の収入その1 寄付

神社によって違いますが、神社の収入で最も多いのが寄付です。

氏子総代ならびに崇敬者の皆様に神社は守られているといっても過言ではありません。

 

神社の収入その2 御朱印・授与品

10年程前と比べて御朱印と授与品からの収入は増えています。

経営難に陥っていた神社も御朱印ブームの影響により何とか立て直すことができたという神社も多いです。私も皆様のご協力により境内整備ができるようになったため、大変感謝しています。

授与品に関しても、キャラクター物やかわいいデザインの物、インスタ映えする物などが増えており、特に絵馬なんかは斬新なデザインの物が多いなと思っています。

良ければコメント欄で皆さんのお気に入りの授与品について教えてください!!

 

神社の収入その3 ご祈祷

御祈祷料は5000円程度のところが多いです。

大きい神社では一日に10件以上を行いますが、そうでない場合は一日に1件あれば十分という感じでしょうか。大きな神社でもない限り収入は見込めません。

神社で正式参拝(昇殿参拝)をする人はたいへん少なくなって来ています。原因は正式参拝のハードルの高さにあると考えています。もっと身近に感じてもらえるような工夫をすれば、よりポピュラーなものになるのではないかという期待を持っています。

 

神社の収入その4 お賽銭

お賽銭からの収入というのは非常に少ないです。大きい神社の詳しい内部事情は分かりませんが、街中にある一般的な神社の1日のお賽銭は100人の参拝者さんがいるとして、そこにお賽銭として用いる額を計算してみてください。

 

神社の収入その他

収益と公益の区分など複雑ではありますが、土地貸しや部屋貸し、カフェの運営などを行っているところもあります。

 

 

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